《参加委員》

委員長

B委員:民間シンクタンク・食品

C委員:大学教授・流通サービス

D委員:大学助教授・商品学

E委員:機械メーカー役員

F委員:化学メーカー部長

G委員:民間シンクタンク・住宅

H委員:情報機器メーカー部長

I委員:化粧品メーカー課長

J委員:百貨店部長

K委員:大学教授・商品経済学



カネボウのラズベリーの香気成分を配合したダイエット食品
「ヴィダロッソ」




カネボウののダイエット食品「ヴィダロッソ」

S研究員:「匂いを使ったスリミング。資生堂は「イニシオ」。業界では今注目されている。カネボウの方が種類がある。2ヶ月で50億売ったというのはすごい。男性も買っているらしい。衝撃や知名度は高い。作ったのはカネボウイオン研究所で、カネボウ側としては、今後は飲み物も出したいと言っている。効く、効かないということは評価しにくいので、マーケティング的評価で考えて欲しい。また、中国のダイエット食品の事件もあったので、世の中の動き、さらに不況の中、2ヶ月で50億を売り上げたことについても評価して欲しい」

I委員:「一過性の商品をどう評価するか。このような商品は5〜6年に一度でてくる。女性の弱み(ダイエット、美白、男性なら育毛)につけこんでいる商品。マーケティング的にカネボウがうまいところは、化粧品シートとダイエット食品を一緒に出したところだ。つまり食品は“脂肪燃焼”のうたい文句を使えるが、化粧品では“引き締め”としか使えない。食品の“脂肪燃焼”のイメージを化粧品にもうまく利用できているのだ。瞬間的にはヒットするがもって2年くらいですぐ消えるだろう」

G委員:「“弱みにつけこんで”の最たるものだ。しかし、中国のダイエット食品問題をみながらもやはり拍車が動く。これなら安心だろうと思ってしまうものだ。社会適合性はポジティブに評価できない。弱みに付け込んでだましているのはわかるが、そそられる。また、シート系もはやっている」

I委員:「シートは取れやすい。潤い効果はあるが、1mm減ったとしてもわからないし、表皮部分のみの作用だ」

G委員:「ちょっと食べないと同じになってしまうだろう」

H委員:「一過性のものにしても50億は尋常でない。グレープフルーツの流れであるが、ラズベリーもおいしそうでよい」

K委員:「何もしないで楽に痩せられるのが健康にいいはずがない。眉ツバっぽくてこういう製品は嫌い。評価できない」

J委員:「本物ならA+だが、そうでなければCだ。効能はどうなのだろうと思うが、2ヶ月では効果はわからないだろう。今後の現象次第だと思う。最初は売れるが結果的には消えていくだろう」

I委員:「ラズベリー効果はあるが、実際食品にはそんなに効果があるほど入っていない。また、ディオールの『スヴェルト』でさえ半年くらいしかもたなかったので、やはり一過性でしか売れないだろう」

E委員:「大嫌いだ。50億と言うのは小売店で売れた分なのか?」

I委員:「買ったというより出した分だろう。仕入れベースだと30億位だと思う」

D委員:「各社ダイエット商品は出すが定番商品はない。商品としては一過性商品だ。食品と化粧品を一社で統一するのは新しい。毎年こういった商品を出していくのは大切だし、研究開発がとても重要だ。1mm減ったとしてもお風呂でサランラップ巻けば1cmやせるだろう。またこの安さで痩せるはずがないと思う。肌の弱い人にとってはシートは肌にマイナスの影響になってしまう。化粧品は夢を売る商品だ。『こんにゃく畑』とは違って、今回の商品も『スヴェルト』のようにすぐ消えるだろう。今は評価できる」

J委員:「例えば8人いる中でF委員1人が買えば成功ということになる」

I委員:「カネボウ的には他のマイナス分を穴埋めできる」

H委員:「このカテゴリーそのものがいかがわしいから、カテゴリーで評価すべき」

委員長:「化粧品のみならず食品も出したのが評価できる。商品としては女性には魅力があり、製品としてはきちんと開発されている点で評価できるのではないか」

S研究員:「50億というのは工場出荷分だ。だが、最終的に計上して50億になってしまうのではないか。取材した範囲では消費者が買った50億となっていた」

I委員:「チャネルは色々含まれている。売れているけれど送品したのを店頭小売ベースに直すと50億。売れている方だ。マーケティングで成功している。“ラズベリーケトン”を上手く商品にした」

S研究員:「今までダイエット食品は名もないメーカーが出していたり、「セラシーン」などのように輸入に頼っていたが、“カネボウ”が出したのがブランド力だ」

委員長:「“小売上代”と書いたのは何?なぜわざわざ“上代”と書くのか。実際売れている分なのか出荷分なのか」

S研究員:「ダイエット食品で疑われるからわざわざ書いたのでは。確認してみる」


 @絶対的商品力=B+
  今後も飲み物などを大々的に展開できる。売り上げの“上代”はひっかかる
 A企業・産業界への影響=B
  カネボウとして今後どうか。一過性商品なので長続きしないだろう
 B社会適合性=B
  話題性。痩せたいという願望に対応
 *最終総合評価=B+
  これでも良すぎるくらいだ。しかし売れている事実がある




      



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